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サッカー踵の痛み│偏平足を治す

 滋賀県から御来院いただきました。小学生。競技はサッカー。主訴はアキレス腱~踵(かかと)にかけての痛みです。

 「走っていて踵(カカト)が地面から離れる瞬間が痛い」

そんな症状です。痛みの度合いはひどくはないけれど、

全体のバランスをみて欲しい・・・そんなご希望でした。

 

ひどい痛みや、長引く故障には必ず、始まりがあり、

そして原因があります。小さな痛みの内に対処したいものです。

痛みが出るタイミングで壊している所は違う

走るときの内スネや、踵、膝の痛みでも、どのタイミングで痛むのか?それによって痛みの原因は違います。

・地面に付くタイミングで痛いのか?

・体重が乗ったときに痛いのか?

・蹴りだしのときに痛いのか?

 

医療機関を選ぶときには、話を聞くところから始めるところを選ぶと良いでしょう。


変わった走り方をしていると、シューズの裏も変わった減り方をします。

 

 

スタッドが、変わった減り方をしています。小指側(外側)が減っていないのに、

母趾側(内側)が多く摩耗しています。


痛みには必ず原因があります。

時速 6km/h で走行検査を行いました。

左右の膝がぶつかり合っていました。膝がぶつかり合うのは異常な走り方です。

治療前

治療後


今回は、踵(アキレス腱)の痛みですが、膝の問題から治します。

治療前と後のランニングの変化です。膝はぶつからなくなりました。

小学5年生サッカー│踵の痛み (滋賀県からの御来院) (2018_08_24)

 
アキレス腱の痛み
滋賀県から御来院いただきました。
今回も踵(アキレス腱付近)の痛みです。 (小学生、競技はサッカー)
 「走っていて踵(カカト)が地面から離れる瞬間が痛い」
そんな症状です。痛みの度合いはひどくはないけれど、
全体のバランスをみて欲しい・・・そんなご希望でした。
 
ひどい痛みや、長引く故障には必ず、始まりがあり、
そして原因があります。小さな痛みの内に対処したいものです。
 

走るときの内スネや、踵、膝の痛みでも、
・地面に付くタイミングで痛いのか?
・体重が乗ったときに痛いのか?
・蹴りだしのときに痛いのか?
・・・それによって痛みの原因は随分違います。 前回はそんな事を書きました。
 

●セカンド・オピニオンとしての役割
私が理想とする街の治療院とは、病院のセカンド・オピニオンとして、
・担当医に、診断や治療方針の説明を受けたが、どうしたらいいか悩んでいるとき
・担当医からいくつかの治療方針を提示されているが、どれが良いか迷っているとき
・他に治療法はないかと考えているとき
そんな時に、患者さんと一緒に悩んだり、小さな痛みでも、大きな故障に繋がる前の兆候を見逃さず、
小さいうちに火消しに努める。・・・地味ですが、病院や、マッサージ屋さんの中間の、
“ どちらかと言えば、あった方がイイ存在 ” そう、ありたいと思うのです。

スタッドの減り方が、珍しい所が減ってますね。前方内側のスタッドが摩耗しています。
サイズは適切。履き方も悪くない。ヒール側のダメージは見られませんでした。
走る時に、足が流れている事が予測されます。

『走る動作』 は、足の裏が地面に着いている時間と、浮いている時間に分かれます。

左足が地面を離れるタイミングから、次の動作に移るまでを拾ってみました。(どちらも時速6km/h)
 
       
                “ 治療前 ”                  “ 治療後 ”

すでに地面を蹴り終え、宙に浮いた左足は、前に推進する役割を終えていますので、
いつまでも体の後方に残っていないで、さっさと次の動作に移る必要があります。
治療前のランでは、左足が離底してからもさらに後方に流れていく動きがめだちました。
これは、上半身が前傾姿勢になり過ぎると起きやすい動作です。
腸腰筋や大腰筋、腸骨筋の硬さ、股関節の柔軟性の欠如によって足を上げにくい時に出やすい動きです。

実際に走るよりも、トレッド・ミルで走る方が、足が後方に流れやすいのは承知の上ですが、
足が後方に流れるのも、シンスプリントや、アキレス腱炎(踵の痛み)の原因にもなると思っています。

 
通常のランニングでは、脚が地面に着いて、
体重を支える時に、主にお尻の筋肉が働き、
 
 
 
 
 

地面を押して、前に進む時に
太ももの前面の筋肉を使い、
 
 
 
 
 
 
 

地面を押し終わったら、膝から下の筋肉は地面を蹴らずに、
脱力して次の動作に備えてくれるのが理想だと言われています。
 
 
 
 
 
 

サッカーシンスプリント
今回も、ふくらはぎや、内スネを触ってみると、強い痛みはありました。
 
 

いつまでも足が後方に残っていると、(地面に着いている状態が長くなると)、
前に戻す時間が長くなるので、体力が消耗しやすいと言われています。
上の画像の赤〇の所で、筋肉に力が入っていますね。
足首や、指の筋肉で地面を蹴るとシンスプリントやアキレス腱炎になりやすい、
そんな事も言われています。
サッカーシンスプリント
 
前傾の姿勢になり過ぎると、お尻の筋肉を使う割合いが減る代わりに、
腿の前面や、ふくらはぎの筋肉を使う割合いが増えます。
ですから、シンスプリントや、膝の痛み踵の痛み(アキレス腱炎)を
治すためには、上半身の動きにまで目を配る必要があると僕は考えています。
 

 
今回、陸上部ではなく、サッカー部ですし、走り方については、正直、僕はどーでもいいと思っています。
陸上部でも、小学生の男の子は蹴って走る子は多く見られます。でも、全員痛くなるわけでもありません。
問題は、走り方ではなく、 “なぜ?そういう走り方になるか?” です。

僕が何を言いたいのか?といいますと、
「痛みの原因を見誤ると、治るのが遅くなる」って事です。

誰か詳しい方に教えて欲しいのですが・・・踵が痛む原因って、何でしょうか???
アキレス腱の痛み
 
筋肉の硬さが原因でしょうか? 筋肉を柔らかくすれば治るんでしょうか?
フォームの問題でしょうか? みんな同じフォームで走らなければダメでしょうか?
毎日、毎日・・・解らない事ばかりです。
 

過去に、同じ場所の痛みでも、骨棘もありました。ガングリオンもありました。
シューズのヒールカップやカウンターの不良、縫製の粗さ、
スタッドの突き上げ、アーチサポートの突き上げなど・・・ シューズの問題だけでもたくさんありました。

シーバー病、足関節プロネーション、インピンジメントのような痛みから、距骨の後方・前方変位、
足首関節の可動不良、アーチの不良・・・同じ踵付近の痛みでも、いろいろありました。
やれば、やるほど解らない事ばかりです。
でも、『痛みが出るのは、筋肉の疲労や硬さが原因』とか、・・・単純には思えなくなりました。

ただ、解ったことも、たくさんあります。
膝と膝がぶつかる(内膝)、これはマズいですね。大きな故障や長引く故障の兆候です。
 
膝と膝がぶつかり合っていますね。
 
競技の種別を問わず、内膝がぶつかる、自分の踵の内側を蹴ってしまう、そんな兆候がでたら、
一度練習を中止して、治療や機能回復に専念して欲しいと思います。 
 
今回は、踵(アキレス腱の付着部)の痛みですが、この問題から治します。
簡単に書くと、今回は地面に足がついている側(立脚側)の膝が中に入るのではなく、
地面に足が着いていない側(遊脚側)の膝が中に入っているので、膝が中に入る原因は
上半身、特に、腰やお尻周り(股関節周り)の筋肉の硬さが影響し、膝がぶつかっていたのだと思います。
その辺りを治すと膝はぶつからなくなりました。
膝が中に入る(ニー・イン)の状態は、前十字・後十字靭帯や、内側側副靭帯にストレスを与えるだけでなく、
肉離れなどの痛みの原因になります。

膝が閉じてしまう原因は、X脚のような膝の要因もありますが、骨盤の前後の傾きに大きく関係します。
走る時の姿勢が前傾すれば膝は中に入りやすくなりますし、その逆に、姿勢が後ろに反ると、
膝は構造上開いてしまいます。

膝が閉じてしまう原因は、上半身に問題がある場合もあるし、膝じたいに問題がある場合もあります。
どちらも治療前の左右の膝です。異常とまでは言いませんが、左膝の整合が悪いように思えました。
       

膝関節の整合が悪い膝(ねじれた膝)も、痛みがなければ、それはそれで良いと僕は思っていますが、
捻じれた膝もアーチの低下や足首の倒れ込みを誘発する原因だと僕は思います。
      
 

● 全てのランニング疾患は、ここから起こる
僕は、疲労骨折も、足底腱膜炎も、オスグッドですらも、ほとんどのランニング疾患は、
「トゥー・アウト、足首関節やアーチの倒れ込みに起因する」そう思います。
若葉治療院は、小さな治療院ですが、この問題については、どこの治療院や接骨院よりも、
治験を行い、研究を重ねてきました。 「治験の数や、研究なら負けない」そんな院がありましたら、
ご連絡をお待ちしています。 夜通しで語りあいましょう。 素敵な時間になると思います。

倒れ込む足首は、走っている時にも倒れ込みます。
倒れ込む足首は、周囲の筋肉や、腱を引き離し、周囲の組織を破壊し続けます。
 

 
スポーツ疾患において、“アーチの低下が様々な故障を引き起こす”ことは周知のとおりです。
痛みの原因は『アーチが低下しているから』そう病院で説明を受けた人は多く見かけますが、
低下したアーチを治そうとした病院の話は聞いたことがありません。
偏平足を治す
インソール(足底版)や、サポーターでアーチを支える・・・それも否定はしませんが、
壊れているアーチ、壊れているカラダを容認するより先に、治すことが優先されるべきではないでしょうか。